孤独死で亡くなられてしまったお部屋の清掃をし、現状回復を行うには、見た目の清掃の他にご遺体から流れ出た腐敗した体液のニオイを完全に消さなければなりません。
表面的な清掃を行っただけでは、施工後にニオイが消えたと思っていても、床材などに染み込んだ腐敗した体液から再びニオイがぶり返してしまいトラブルのもととなっています。今回は様々な箇所に染み込んでしまったニオイのもとの除去作業の内容や必要性について解説したいと思います。
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畳・フローリングなどの張り替え
孤独死されてから発見まで日数が経ってしまった部屋では、畳やフローリングの下地板や床下コンクリート面まで体液が流れて行ってしまっている事もあります。その様な部屋は体液で畳やフローリングが汚染され、使える状態ではありません。畳は取りかえれば新しい物と交換ができますが、フローリングは張り替えないと使い物になりません。
体液で汚染された布団や畳を剥がしてみると、床下地まで体液が染み込んでしまっている場合があります。
その様な状態では臭いを消すことが出来ないので床板を剥がします。
床板を剥がしてみると見えない箇所まで汚染されていることが分かります。
このような状態になると消臭剤を散布した程度では臭いを消すことは出来ません。リフォームをして汚染箇所を除去し、新しい柱や添木をし床板を新たに貼る事になります。
また、臭いが壁紙に染み付いているときには壁紙も全て剥がして張り替える事になります。
壁紙・天井の張り替えや汚染物の撤去
臭いは汚染物の有った床面だけでなく空気中にも広がります。壁や天井の壁紙、カーテンや衣類等の布、家電やタンスにも臭いは付着してしまいます。カーテンや衣類は取り除けば良いですし、家電やタンス等の動かせるものは外に搬出してしまえば大丈夫です。
しかし、壁紙は動かすことは出来ません。臭いの状態にもよりますが、消臭剤やオソン脱臭機で臭いを消すことが出来ますが、染み付いてしまった臭いを完全除去するには壁紙を剥がすのが一番効率的です。消臭剤やオゾン脱臭機を使って6畳間を1週間の作業を行うと、人件費や材料費だけで10万円以上になってしまいますが、壁紙の張替では5万円程度でできますし、作業日数の1日も有れば終わってしまいます。費用的にも時間的にもお客さんの負担は軽くなるのです。
賃貸物件では原状復帰してからの返還を求められます。リフォームが必要な場合には提携している内装工事会社が行います。床の張替えから壁紙の張替えまでエバーグリーンにお任せください。
また、リフォーム後のハウスクリーニングもお任せください。清掃のプロスタッフがお部屋を綺麗に仕上げます。 大家さんにお部屋を引き渡すときは完璧に仕上げてお返しすることが出来ます。
この記事について
大邑政勝
- 家財整理専門会社エバーグリーン 代表
- 一般社団法人 家財整理相談窓口 理事
- 一般社団法人 日本特殊清掃隊 理事
特殊清掃、遺品整理、火災現場復旧など10年にわたる現場経験と多種の資格を有し、豊富なノウハウで顧客第一のサービスの提供に努める。