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特殊清掃の費用が払えないときはどうする?公的支援と分割相談について解説

特殊清掃の費用が払えないときはどうする?公的支援と分割相談について解説

突然の訃報のあと、見積書に書かれた数十万円という金額を前に、「特殊清掃の費用が払えない」と立ち尽くしてしまうご家族は少なくありません。葬儀費・賃貸の原状回復・遺品整理が同じ時期に重なり、現金の準備が間に合わない場面はごく普通に起こり得ます。

ただ、現場で10年以上ご家族と向き合ってきた立場から申し上げると、「払えない」と感じた段階で取れる選択肢は思っている以上に多くあります。生活福祉資金貸付制度や相続預金の払戻し制度、法テラスの費用立替、保険特約、業者との分割相談などを組み合わせれば、現金が手元になくても作業を止めずに進められるご家庭は珍しくありません。

この記事では、特殊清掃の費用が払えないときに使える公的支援、相続預金や保険からの捻出方法、相続放棄を選ぶ場合の注意点、悪質業者を避ける業者選びまで、根拠を確認しながら整理します。費用面で不安を抱えるご家族の判断材料になれば幸いです。

特殊清掃の費用が払えないと感じる主な理由

想定外の高額費用が一度に発生する

費用が想定を超える主な理由は、現場ごとに作業範囲が大きく変わるためです。

体液や腐敗が床下や壁内に達した現場では、解体・消毒・消臭・原状回復の工程が追加され、見積もりは大きく上振れします。

たとえば、1Kの賃貸でも夏場の発見遅れで床材交換とオゾン脱臭が必要になれば30万円前後に達することがあります。突発的な事象だからこそ、家計の準備が間に合わないのが通常です。

葬儀・原状回復・遺品整理が同時期に重なる

特殊清掃の支払いは単独では発生しません。葬儀30万円、納骨数万円、賃貸の原状回復数十万円、遺品整理20万円といった支出が同じ月に押し寄せ、合計で100万円を超えるケースも見られます。

神奈川県のあるご家族のお話では、ご親族の孤独死後、特殊清掃50万円・遺品整理20万円・葬儀30万円が一度に重なり、口座が凍結されたまま支払い計画を立てる必要に迫られたとのことでした。

「払えない」のではなく「いま一度に払うのが難しい」という状況こそ、整理して臨むべき場面です。

相続人間で支払い責任が決まらない

支払いが滞る理由として、相続人間で誰が費用を負担するかが決まらないケースもあります。

賃貸物件では一般に(1)連帯保証人 (2)法定相続人 (3)物件所有者の順で負担が問われますが、兄弟姉妹で意見がまとまらない、連絡が取れない相続人がいるといった事情で立て替えが進まないことがあります。

賃貸の原状回復義務が同時に重なる

賃貸物件で発生した場合、特殊清掃に加えて原状回復や逸失賃料の請求が重なります。畳・床・クロスの全交換が必要になることがあり、合計で100万円を超える例もあります。

賃貸借契約と保険の有無を早期に確認することが、負担を抑える第一歩です。

支払いが不安なときも、まずは正確な見積もりから

「払えないかもしれない」と感じた時点で、無理のない計画づくりが必要です。エバーグリーンは無料お見積もり・追加料金なしで、お支払いのご相談にも対応します。

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特殊清掃の費用が払えないときに取れる5つの選択肢

業者への分割払い・クレジット払いの相談

最も現実的な一手は、業者へ分割払いやクレジット払いを率直に相談することです。事情を伝えれば、支払い猶予や2〜6回程度の分割に応じる業者は増えています。

実際、月々の負担可能額をうかがいながら無理のない支払い計画をご提案する業者は多くいます。家計から払える月額を先に決めてから相談すると、合意形成がスムーズに進むでしょう。

相続預金からの捻出(仮払い制度)

故人の預貯金から費用を捻出する方法もあります。

2019年7月施行の改正民法(民法909条の2)により、遺産分割協議が終わる前でも、一定額まで相続預金を払い戻せる仮払い制度が始まりました。

詳細は次章で扱いますが、葬儀費・特殊清掃費の立替えに活用しやすい制度です。

保険特約の確認(孤独死保険・家財保険・借家人賠償責任保険)

賃貸契約に付帯する火災保険や家財保険には、孤独死による特殊清掃・残置物処理を補償する特約が組み込まれていることがあります。

借家人賠償責任保険や孤独死保険は、限度額の範囲で清掃費用や逸失賃料を補償する設計です。契約証券を確認し、補償範囲・免責金額・申請期限を確かめましょう。

大家側が加入している家主費用特約で原状回復費がカバーされる場合もあるため、管理会社にも確認をおすすめします。

親族間での費用按分

法定相続人が複数いる場合、相続分に応じて費用を按分する考え方が一般論として用いられます。後日の相続税申告や遺産分割協議に備え、領収書・振込記録は必ず保管しておきましょう。

話し合いがまとまらないときは、弁護士・司法書士、家庭裁判所の手続きを早めに検討することをおすすめします。

不動産の現状有姿での売却・買取

事故物件として持ち家を残しても活用が難しい場合、特殊清掃を行う前に専門の買取業者へ相談する選択肢もあります。買取業者は清掃前の状態でも査定・購入が可能なケースがあり、清掃費・修繕費を負担せずに手放せる場合があります。

ただし買取価格は通常相場より下がるため、清掃して売却・賃貸する場合との比較が必要です。

「払えないかも」と感じた段階でご相談ください

支払い方法の整理や見積もりの内訳確認だけでも歓迎です。状況を伺ったうえで、無理のない進め方をお伝えします。

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特殊清掃の費用が払えないときに使える公的支援制度

生活福祉資金貸付制度(社会福祉協議会)

低所得世帯・高齢者世帯・障害者世帯を対象に、無利子または低利で資金を借り入れられる制度が生活福祉資金貸付制度です。

実施主体は各都道府県の社会福祉協議会で、運営根拠は厚生労働省の通知に基づきます。福祉資金(福祉費)の中には葬祭・冠婚葬祭費や緊急時の生活費の貸付メニューがあり、特殊清掃にまつわる支出の捻出に役立つ場合があります。

緊急小口資金(10万円以内)など別枠の制度もあり、資金種類や上限額は時期・自治体で改定されるため、お住まいの市区町村社会福祉協議会で最新の貸付条件を確認しましょう。

出典:厚生労働省「生活福祉資金貸付制度」

葬祭扶助制度(生活保護法第18条)

葬祭扶助は、生活保護法第18条に基づき、葬儀を執り行う方が経済的に困窮している場合に葬儀費用を自治体が支給する制度です。対象は、以下のとおりです。

  • (1)喪主が生活保護受給者などで葬儀費用を負担できない場合
  • (2)故人に身寄りがなく扶養義務者がいない場合

支給される金額は最低限の直葬に必要な範囲で、地域・年齢により基準が異なります。葬儀前に必ず福祉事務所へ申請・相談する必要があり、申請後の支給はできません。

なお、葬祭扶助は葬儀費の支援であり、特殊清掃そのものの費用は対象外となるのが通例です。

出典:厚生労働省「生活保護実施要領」

相続預金の払戻し制度(民法909条の2)

2019年7月1日施行の改正民法により、遺産分割協議が終わる前でも、一定額まで相続預金を払い戻せる仮払い制度が導入されました。

計算式は「相続開始時の預金額 × 1/3 × 払戻しを求める相続人の法定相続分」で、同一金融機関ごとに上限150万円までが目安とされています。

葬儀費・特殊清掃費の立替えに充てやすい一方、安易な引き出しは「相続財産の処分」とみなされ単純承認になるリスクがあります。相続放棄を検討中の方は、引き出し前に弁護士・司法書士への相談がおすすめです。

出典:全国銀行協会「遺産分割前の惣佐億預金の払戻し制度」

法テラスの民事法律扶助(弁護士・司法書士費用の立替)

「相続放棄すべきか」「業者と支払いトラブルになっている」など法律問題が絡むときは、法テラス(日本司法支援センター)の民事法律扶助を利用できます。

資力要件(収入・資産が一定以下)を満たす個人の方は、無料の法律相談(同一案件で3回まで・1回30分程度)や、弁護士・司法書士費用の立替制度(後日分割で返済)を利用できます。

相続放棄の期限(相続開始を知ってから原則3か月)など、見落としがちな手続きにも早期につなぎやすくなります。

自治体の生活困窮者自立支援窓口

各市区町村の生活困窮者自立支援窓口や地域包括支援センター、社会福祉協議会では、家計改善支援や住居確保給付金などの総合相談を受けられます。

「どの制度が使えるか分からない」段階こそ、こうしたワンストップ窓口に足を運ぶ価値があります。受付時間や持参書類は自治体ごとに異なるため、電話で確認のうえ訪問されると安心です。

公的支援の併用も、ご一緒に整理します

制度ごとの条件や順序が分からない方には、エバーグリーンが現場で得た情報をお伝えします。費用のご相談はもちろん、進め方の整理だけでも歓迎です。

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特殊清掃の費用が払えないときの法律ポイント

相続放棄を検討する場合の注意点

相続放棄を考えている場合、清掃費の支払いには慎重さが必要です。相続財産から清掃費を支出すると「相続財産の処分」とみなされ、相続放棄が認められなくなる可能性があります。

一方で、臭気・体液・害虫の拡大を止める最低限の応急対応は「保存行為」として相続放棄に影響しないと整理されることもあり、判断は事案ごとに分かれます。

相続放棄は、原則として相続開始を知った日から3か月以内に家庭裁判所へ申述する必要があり、手続きの順序を誤ると債務まで承継しかねません。判断に迷うときは、弁護士・司法書士・法テラスへ早めに相談されることを強くおすすめします。

賃貸物件の連帯保証人責任

賃貸物件で孤独死などが発生した場合、特殊清掃・原状回復費用の請求は連帯保証人へ及ぶことがあります。

一般的には(1)連帯保証人 (2)法定相続人 (3)物件所有者の順で負担が問われるとされています。連帯保証人になっている方は、賃貸借契約書と保証範囲を確認し、家財保険の特約適用を併せて検討しましょう。

なお、2020年の民法改正により、個人の根保証契約には極度額の定めが必要となっており、契約締結時期によって保証範囲が異なる点も留意が必要です。

業者からの請求内容を必ず書面で確認する

請求書の内訳が曖昧なまま支払うと、過大請求や不要作業の上乗せに気づけません。

「特殊清掃」「消臭・脱臭」「廃棄物処分」「原状回復工事」など作業区分ごとに、面積・数量・単価が明記されているかをチェックしましょう。

疑問点は遠慮なく業者に質問し、納得できる説明が得られない場合は別業者で相見積もりを取る判断が大切です。

特殊清掃の費用が払えなくても安全に進めるための業者選び

必ず2〜3社で相見積もりを取る

価格の妥当性を判断するうえで、相見積もりは欠かせません。複数社から同条件で見積もりを取り、金額・作業内容・追加料金の条件を並べて比較します。

極端に安い業者は、後から追加料金を請求するケースが報告されているため、内訳の透明性も含めて比較することが大切です。

追加料金なしを書面で約束する業者を選ぶ

「追加料金なし」を契約書面で明示する業者を選ぶことで、支払い計画が崩れにくくなります。見積もり段階で想定外作業の取り扱いを書面化し、現場で発生した変更は必ず事前承認を得る運用にしましょう。

エバーグリーンは追加料金なしを基本とし、想定外の状況が生じた場合も事前にご相談のうえ進めます。

支払い相談に応じる業者を選ぶ

「いま全額は厳しい」と伝えたときに、頭ごなしに断らず一緒に計画を考えてくれる業者を選びましょう。分割払い・クレジット払い・支払い時期の調整など、柔軟性は業者ごとに大きく異なります。

経済的に余裕がない読者の方ほど、「相談しやすさ」を業者選びの重要指標に置くことをおすすめします。

契約は必ず書面で確認する

口約束ではなく、書面で契約内容を確認することがトラブル防止につながります。確認したい項目は、以下のとおりです。

  • 作業範囲
  • 開始日と完了予定日
  • 料金内訳
  • 追加料金の発生条件
  • 支払い方法・期日
  • キャンセル規定
  • 保証条件

書面での提示を渋る業者は、選定対象から外して構いません。

不安を煽る即決営業は距離を取る

「いますぐ契約しないと臭いが取れなくなる」「他社では絶対無理」など、不安を煽って即決を迫る業者には注意が必要です。

腐敗臭や害虫リスクの観点から早期着手が望ましいのは事実ですが、半日〜1日程度であれば相見積もりや書面確認の時間は確保できます。

エバーグリーンは見積もり段階で費用感と着手可能日をお伝えし、ご家族のペースに合わせて進めます。

「払えない」と感じた今こそ、相見積もりと相談を

不当な追加請求や悪質契約から身を守るためにも、複数業者の比較は欠かせません。エバーグリーンは内訳を明確にしたお見積もりを無料でお出しします。

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特殊清掃の費用が払えないご家族からよくある質問

Q1. 公的な補助金で特殊清掃費が直接支給されることはありますか?

特殊清掃そのものを補助対象とする公的制度はほぼ存在しません。葬祭扶助は葬儀費の支援であり、清掃費は対象外となるのが通例です。

しかし、生活福祉資金貸付制度の福祉費(無利子・低利の貸付)が活用できる場合があるため、社会福祉協議会で相談されると整理しやすくなります。

Q2. 相続放棄をしたら、特殊清掃費は支払わなくてよいのですか?

相続放棄が認められれば、原則として故人の債務を承継しません。ただし、賃貸契約の連帯保証人になっていれば、保証契約に基づく請求は別途残ります。

相続放棄前に清掃費を立替えると単純承認とみなされる可能性があるため、行動の順序が重要です。早めに弁護士・司法書士へご相談ください。

Q3. 故人の預金から費用を支払って大丈夫ですか?

2019年施行の相続預金の払戻し制度(仮払い制度)を使えば、遺産分割協議前でも一定額(同一金融機関ごとに上限150万円が目安、計算式は「預金額×1/3×法定相続分」)を払い戻せます。

ただし、払戻しが「相続財産の処分」とみなされると相続放棄に影響することがあります。相続放棄を検討中の方は、引き出し前に専門家へ相談するようにしましょう。

Q4.特殊清掃の費用は 分割払い・クレジットカード払いできますか?

業者ごとに異なりますが、2〜6回程度の分割払いやクレジット払いに対応する業者は増えています。状況をうかがいながら無理のない計画をご提案してくれます。

ただし、クレジットの分割払い・リボ払いとの組み合わせで月々の負担を抑えやすくなりますが、手数料が発生する点には注意してください。

Q5. 賃貸の家財保険で特殊清掃費はカバーされますか?

借家人賠償責任保険や孤独死保険、家財保険の特約で、特殊清掃や残置物処理が補償されることがあります。

保険会社・契約内容により補償範囲・限度額・必要書類が異なるため、契約証券を取り出し、保険会社へ事故報告と合わせて確認されると確実です。

大家側が加入している家主費用特約で一部がカバーされる場合もあるため、管理会社にも確認をおすすめします。

6. すぐに依頼しないと臭いが広がると言われ、急かされて不安です。

腐敗臭や害虫リスクの観点から早期着手が望ましいのは事実ですが、慌てて契約する必要はありません。半日〜1日程度であれば、相見積もりや書面確認の時間は確保できます。

エバーグリーンは見積もり段階で費用感と着手可能日をお伝えし、ご家族のペースに合わせて進めます。不安を煽って即決を迫る業者からは距離を取ることをおすすめします。

まとめ|「特殊清掃の費用が払えない」と諦める前にできること

特殊清掃の費用が払えないと感じたとき、まず大切なのは選択肢を一覧にして冷静に比較することです。

生活福祉資金貸付制度や葬祭扶助、相続預金の払戻し制度、法テラスの民事法律扶助など、根拠のある制度が複数用意されています。

これらを業者の分割払い・保険・親族間の按分と組み合わせれば、現金が手元になくても作業を止めずに前へ進めるご家庭は少なくありません。

判断を急がず、書面での見積もり確認と相見積もりを行い、追加料金なし・支払い相談可能な業者を選ぶことが、長期的なご家族の安心につながります。

エバーグリーンは10年以上の現場経験と、神奈川県を中心とした地域密着の対応力で、追加料金なし・無料お見積もり・お支払いのご相談を基本に対応しています。「いま電話するのがつらい」というときは、LINEや問い合わせフォームから一文だけお送りいただいても構いません。

ひとりで抱え込まず、まずお話をお聞かせください

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大邑政勝

この記事について

監修

大邑政勝

  • 家財整理専門会社エバーグリーン 代表
  • 一般社団法人 家財整理相談窓口 理事
  • 一般社団法人 日本特殊清掃隊 理事

特殊清掃、遺品整理、火災現場復旧など10年にわたる現場経験と多種の資格を有し、豊富なノウハウで顧客第一のサービスの提供に努める。

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