• 現場からの声

私たちの仕事は「非日常の極み」。だからこそ心を込めて作業しなければならない 〜社員インタビュー 長谷川 昌彦〜

私たちの仕事は「非日常の極み」。だからこそ心を込めて作業しなければならない 〜社員インタビュー 長谷川 昌彦〜

弊社エバーグリーンでは、様々なバックグラウンドを有したスタッフが特殊清掃や家財整理の作業に従事しています。特殊清掃や家財整理の現場は、人様の生活と密接な関わりを持っており、ひとつとして同じものがなく、毎回の作業で様々なことを知ったり、感じたり、学んだりします。

エバーグリーンではどのような人が働き、日々どのようなことを考えているのか。それを知っていただくことも、特殊清掃という仕事について知っていただくことにきっとつながる。そうした想いを込めてスタッフインタビューを行い、コラム記事としてご紹介します。

今回は、元・消防士の職歴を持ち、現在はエバーグリーンでチームリーダーを務める長谷川さんのインタビューをご覧ください。

特殊清掃現場で作業を行う様子
特殊清掃の現場で作業を行う様子

ーー消防士から特殊清掃のスタッフへと転身した経緯は?

この仕事を選んだのは、ありきたりですけども「人の役に立つ仕事がしたい」という思いからです。

元々、私は消防士として働いていましたが、現場に出て身体を張る仕事ではなく、建物の検査等を行なう事務方の部署にいたんです。そもそも消防士をやろうと思ったきっかけが「困っている人を助けたい」という気持ちだったこともあり、もっと「人の役に立つ」ことを感じられる仕事がしたいと思い、色々と転職先を探し、特殊清掃という仕事を見つけ出しました。

消防士として働く中で孤独死については勉強もしましたし、1年ほど現場に出てた頃には孤独死の現場に出動した経験もあります。そうしたことからも、特殊清掃という仕事が頭に浮かんだんだと思います。

ーー「人の役に立つ仕事がしたい」と思ったきっかけは?

2011年の東日本大震災がきっかけのひとつです。当時私は東京の渋谷にあるITの会社で働いていたのですが、オフィスの入っていたビルがめちゃくちゃ揺れたり、窓から外を見たら大勢の人が建物から飛び出している光景を見たり、とにかくこの世の物とは思えない状況になったと実感して。そんな中で、テレビに映る自衛隊や消防隊の方々が活動されている様子がとても印象に残り、それをきっかけに消防士を目指そうと思ったんです。

ーー現在の仕事内容について教えてください

ひとつの現場での作業の流れをお話しますと、まずホームページなどを見たお客様からお電話がかかってきます。エバーグリーンでは現場を見て見積もりをとるのが基本なので、現場に赴いてお客様とご相談し、作業に必要な金額をご提示します。そこで承諾を得たら、実際の作業に入っていきます。

作業については、例えば人が亡くなられた現場の特殊清掃の場合、弊社では最低限お客様が入室できるよう清掃と消臭を行なうサービスを78,300円のパック料金でご提供しており、そういったレベルの作業であればトラックに積んである道具を使ってすぐに取り掛かります。

一方で、大きな家の遺品整理など、人手や時間がかかる作業の場合には、人手や資材、トラックなどの手配も必要になりますので、作業日程をお客様とご相談のうえ、後日作業を実施することになります。

水害現場で作業を行う様子
水害現場で作業を行う様子

ーー見積もりの際に心がけていることは?

見積もりの作業は簡単ではないんです。作業の内容や現場の大きさなどから必要な人手や資材などを算出することは、割とすぐ出来るようになるんですけど、それ以上に大事なのが、お客様から信頼いただくということなんです。

特殊清掃や家財整理は、お客様の家に入る仕事です。当然、お客様としては何か盗まれやしないかとか、そもそも清掃をきちんとやってくれるかとか、色々な不安があります。そういったお客様に安心してご依頼いただくためには、見積もりの時点で信頼を得ることが必要なんです。例えば、お客様から質問があればきちっと即答でお答えしなければいけません。

そのためには経験はもちろん、コミュニケーション術というか話術のスキルも必要になってきます。そういった意味でも見積もりは、ベテランでないとなかなか難しい、重要な仕事だと思います。

ーー特殊清掃や家財整理の仕事におけるやりがいは?

特殊清掃や家財整理といった作業のお客様は、とても困った顔をして電話をかけてこられる方がほとんどです。そうしたお客様のお困りごとを無事に解決でき、お客様が安心して笑顔になってくださることが、この仕事のやりがいだと私は思っています。

それとこの仕事の特徴でもあるのですが、この仕事にはひとつとして同じ現場はありません。人の生活はそれぞれ人によって違いがありますから、現場の様子も1軒1軒、違いがあるわけです。毎回の仕事が初めて対峙する現場ですから、毎回違う仕事をしている感覚になりますし、緊張感もあります。マンネリ化せず、常に新鮮な気持ちで仕事ができるのは、他の仕事にはない良さかなと思います。

家財搬出の様子
家財搬出の様子

ーー特殊清掃や家財整理の仕事で大変だと感じたことは?

最初の方は私も、例えば現場の規模が大きかったりすると正直「これは大変だ…!」と思うこともありました。でも、そうした現場も一度経験しておけば、次にまた同様に大変な現場に遭遇した時には自信を持って取り組めます。そのことに気付いてからは、どのような現場に遭遇しても「やってやろう!」とポジティブに取り組めるようになりました。

上司や同業他社の方、協力会社の方など現場にいる人たちとのコミュニケーションでも、同じことが言えますね。始めたばかりの頃はどうしても分からないことが多くて、その都度周りの人たちに聞かなければなりませんから、それを結構負担に感じていたんです。でも、仕事の経験を積んでコミュニケーションの機会も積み重ねてきたことで、段々とコミュニケーションもうまくなりましたし、次第に仲間意識も芽生えていきました。

コミュニケーションの話でいえば、私たちの仕事は行政との連携も大事だけど大変です。例えば火災現場での作業では、ゴミを罹災ゴミとして行政に引き取ってもらうことが必要になります。そのために行政の担当者に相談に行くんですが、自治体や担当者ごとに話が違ったりすることがあります。はじめの方は正直「行政のサービスなんだからちゃんとやってくれなきゃ困る」とイラ立ちを覚えたりしたんですが、ある時「これでは飲食店で従業員の人に文句つけてるお客さんと一緒じゃないのかな」ってことに気付いて。そこからは行政の担当者を「仕事をする仲間」として意識して話をするようにしてみたら、先方も丁寧に対応してくれるようになったと感じています。

大変なことは多いですけど、それをどのように改善していくのかを考えるのも、特殊清掃などに限らず仕事においては大事なことだと思っています。

火災現場で作業を行う様子
火災現場で作業を行う様子

ーー長谷川さんはダイヤモンドプリンセス号での除菌作業にも参加しましたが、なにか印象に残っていることは?

ダイヤモンドプリンセス号では海外の会社がメインに作業していましたが、海外の会社がどういう風に作業をするのかは見たことがなかったので、見るものすべてが新鮮でした。

これはダイヤモンドプリンセス号での作業の特殊性だと思いますが、そもそも予算規模からして相当違いがあるようにも感じました。ありえないぐらい大量の消毒液を湯水のごとく使う状況でしたし、防護服も毎回、使い捨てで使用していましたから。当時の日本国内では防護服が不足していて、医療現場でさえ防護服を再利用しなければ間に合わない状況でしたから。そういったことが強く印象に残っています。

ーー特殊清掃や家財整理の仕事で印象に残っていることは?

個人的には、ペットがいる、あるいはいた現場での作業が特に印象に残っています。たとえば猫屋敷などと呼ばれる、いわゆる多頭飼育の現場ですね。現場に見積もりに行った際にはまだ生きていたペットが、作業日に行ってみると死んでしまっていたり。あるいは飼い主の方が亡くなられた現場でペットだけが生きながらえていると、この子たちはどうやって生きながらえてきたのだろうか、と考えたり。

それと、先ほどのやりがいの話とも重なることですが、人が亡くなられた特殊清掃の現場はやはり、ご遺族にとってはなかなか入りづらいものです。息子さんや娘さんを亡くされた親御さんから泣きながらお電話がかかってきて「何とかしてもらえないだろうか」と頼まれるのが私たちの仕事です。我々からするとそれほど大変ではない作業であっても、現場を綺麗にして臭いもなくして入れるようにしてあげると、やった仕事の何十倍、何百倍もの厚い感謝の言葉をいただくんです。そうしたお言葉をいただくと、ありがたい気持ちを私も感じつつも、どこか恐縮してしまう自分もいます。

私たちのやっている仕事は、いうならば「非日常の極み」なんです。私たちにとっては日常的に取り組む仕事でも、お客様にとっては一生に一度あるかないかのこと。それも、先ほどお話したとおり、本当にお困りになられているお客様がほとんどです。だからこそ淡々と仕事に取り組むのではなく、心を込めて作業をしなければならないと思っています。

遺品整理現場で作業を行う様子
遺品整理現場で仕分け作業を行う様子

ーーエバーグリーンのスタッフとしての今後の目標は?

これまで現場での経験を積んできましたが、まだまだ自分自身の仕事に対して納得がいかないことも多いです。臭いの消し方ひとつとっても、毎回頭を悩ませながらやっていますし、火災や水害といった現場はまだまだ勉強中の身ですし。そういった意味で「日々勉強」という心持ちで仕事をしています。仕事に変に慣れてしまうと、人間は手を抜きがちじゃないですか。そうならないように、今後も一つひとつの現場において、自分自身に厳しくやりたいと思っています。

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