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【空き家整理】自分で片付けるときの注意点や業者の選び方を解説

【空き家整理】自分で片付けるときの注意点や業者の選び方を解説

少子高齢化に伴い、空き家の増加が問題になっています。

誰も住まなくなった実家などを放置していると様々な問題が起こります。しかし体力や時間的に片付けられない方、何をどのように片付ければいいか分からない方も少なくないはず。

今回は、空き家のリスクや自分で空き家を整理するときの注意点、遺品整理業者の選び方をご紹介します。

空き家が抱える5つのリスク

空き家が抱える5つのリスク

空き家を放置すると、こんなことが起こります。

雑草や庭木による近隣トラブル

雑草や庭木の手入れがされず荒れ放題になっている空き家は近隣トラブルの元。雑草が道路にまで広がってしまえば通行を妨げることになりますし、枝木が隣家にまで伸びて住民に迷惑をかけてしまうこともあるのです。

資産価値の低下

定期的に空き家管理をしていないと、雨漏りや害獣などの問題をすぐ対処することができず劣化が進みます。売却せずに解体するのであれば大きな問題はありませんが、売却を考えている場合、劣化箇所の修繕費を負担しなければならず手間とお金がかかります。また、売りたいと思っていたのに劣化が酷すぎて売れない!という悲しいケースもあります。

火事・窃盗などの被害

資産価値が低下するだけでなく、不審者が勝手に入り込む、家財の窃盗や火事、害獣・異臭の発生など、近隣へも影響を及ぼす被害に遭う可能性も高まります。

倒壊の危険性

築年数が長くなればなるほど倒壊の恐れが強くなり、通行人に危険を及ぼしたり隣家に損害を与えてしまったりします。仮にそうなってしまった場合、責任は所有者にあるため損害賠償を支払わなければいけない可能性が出てくるのです。

特定空き家に指定される

2015年に「空家等対策特別措置法」が施行され、損壊の恐れや衛生上の問題、著しく景観を損ねるような空き家は「特定空き家」として指定されるようになりました。一度特定空き家に指定されると指導や罰則の対象となり、固定資産税が最大6倍になったり片付けや修繕の行政代執行が行われたりしてしまいます。

自分で空き家整理する

自分で空き家整理する

空き家のリスクを防ぎ綺麗な状態で管理するため、片付けをしましょう。

空き家整理とは?

空き家整理とは、亡くなった方が残した家の中の家財や遺品を整理して片付けることです。遺品整理には大きく分けて2つの作業があります。1つ目は「必要なものと不要なものを分類する」こと、2つ目は「不用品のリサイクル・廃棄処分をする」ことです。

以下では作業をする上でのポイントをご紹介します。

  • 事前に計画を立てる
  • 廃棄物の分別をしっかり行う
  • どんどん片付ける
  • 衛生管理
  • 近隣への配慮

事前に計画を立てる

片付けを始める前に、運び出した家財の置き場や廃棄物の処分方法、清掃する部屋の順番、日数などについて検討しておくと、当日てんやわんやすることなく計画的に整理できます。処分にかかる費用や、仮に業者を呼ぶとなった際の出費などもあらかじめ想定しておくと余裕を持って片付けられるはずです。さらに税金関係の書類や権利書といった、必ず確保しなければいけないものについてもリストアップするなどして対応しましょう。

廃棄物の分別をしっかり行う

空き家整理をすると大量の廃棄物がでてしまい大変ですが、きちんと分別をしないと回収してもらえなかったり別途料金がかかったりするためきちんと分けてから処分しましょう。例えば家電や家財の不用品はリサイクルショップや指定ゴミに、一般ゴミは量が多くなると一時多量ゴミという扱いになるので自治体に連絡しましょう。大量の廃棄物を全て分別するのは非常に大変な作業ですので、業者に依頼する方法もあります。

どんどん片付ける

整理を進めていくと、懐かしい思い出の品やアルバムなどがでてくるかもしれません。つい作業の手を止めて思い出に浸りたくなりますが、ぐっと我慢してどんどん片付けていきましょう。空き家整理は体力勝負です。できるだけ短時間で終わらせることが重要です。

衛生管理

作業中は必ず換気をして、軍手や作業用ゴーグル、靴などを着用し衛生管理に努めましょう。荒れている空き家では害獣や害虫が発生しているケースがあり、その多くは何らかの菌や病気を媒介しています。安全に作業を進めるため十分な対策をとることをおすすめします。

近隣への配慮

空き家整理は家財の運搬作業などをしなければいけないため意外と作業音が響きます。夜中に作業をする、告知せず何日間も作業を続けることは近隣住民への迷惑になりかねませんので、事前に挨拶しておいた方がよいでしょう。

相続した家は扱いが少し大変

相続した家は扱いが少し大変

親や親族から相続した空き家を整理するときは注意が必要です。

相続した空き家は解体にしくい

空き家の荒廃が進んでおり整理が難しければ解体すればいいのでは?と考えた方もいらっしゃるはず。しかしそう簡単にはいかず、親や親族から相続している実家などの場合、解体のハードルは一気にあがります。土地の固定資産税は住宅が建っている期間中は6分の1まで優遇されていますが、家屋を解体してしまうと優遇対象外となり現状の6倍負担しなければいけなくなるからです。

行政の補助を利用する

相続した空き家は解体しにくいと前述しましたが、行政の補助制度などを利用し家を売却してしまうのも手です。ある地域では、売却を予定している空き家を紹介するサイトをつくり喚起したり、家財等の運搬・処分費用を一部負担したりして空き家対策を行っています。自治体ごとに補助内容が異なりますので、気になる方はお住まいの自治体に問い合わせてみると良いでしょう。

専門業者に整理を依頼する

専門業者に整理を依頼する

運搬作業が大変、時間がない、1人では終わらないといった場合は、無理せず専門業者に依頼し負担を軽減しましょう。しかし業者といっても、一定の分野だけを専門に行う会社や何でも対応してくれる会社など様々です。

空き家整理の際に依頼すべきことや、安心して依頼できる会社の見分け方についてご紹介します。

空き家の状態で依頼すべき業者は変わる

空き家整理の負担を減らすために利用したい業者は3種類あります。

種類業務内容費用特徴
片付け代行業者(ゴミ屋敷清掃業者)整理整頓、ゴミの処分、清掃時間単位の会社が多い。2000円〜/1hが平均安価で気軽に依頼できる。「売却や解体などはまだ決まっておらず、とりあえず片付けたい」方に◎
不用品回収業者家電・家財等不用品の回収、処分人件費+車両費+処分費 数千円~十万円程度確実に処分してくれるが、行政の粗大ゴミ回収などに比べると高額。「重たいものや大きいものの運搬作業は苦しい」「処分方法がよく分からず面倒」という方に◎
空き家整理業者整理整頓、ゴミの処分、不用品の回収、処分、買取部屋の広さに比例して高くなる。数万円~数十万程度家財整理を目的に行うため扱いが丁寧な場合が多い。その分費用は高くなりがち。「家財が多いため費用はかかっても良いから慎重さを求める」というような方に◎

ゴミの処分や不用品撤去、家財の整理をまとめて依頼したい方は、幅広いサービスを行う空き家整理業者がおすすめです。会社によってはハウスクリーニングや不動産の仲介まで行ってくるため、整理の負担を抑えることができます。

以下では空き家理整理業者に依頼する際の注意点について解説します。

遺品整理業者の選び方

遺品整理業者の選び方

数ある業者の中から信頼できる会社を見分ける4つのポイントをご紹介します。

  • 対応が丁寧
  • 廃棄物に関する許可など、資格・資格を持っている
  • 事前説明がある
  • 依頼費用が相場前後

対応が丁寧

普段の対応が丁寧な会社は、作業も丁寧に行ってくれる可能性が高いといえます。特に見積もり時は直接業者と顔を合わせる初めての機会になると思いますが、少しでも対応に不安を感じたら他の会社に依頼することをおすすめします。

事前説明がある

作業は何時間くらいかかるのか、見積もりはいくらか、どのような作業を行うのかなど、事前に説明をしてくれる会社かどうかも見分けるポイントの1つです。事前説明がほとんどなかったり質問に対して曖昧な答えしか返ってこない会社はやめましょ

う。

依頼費用が相場前後

これはどの業種にもいえることですが、依頼にかかる費用が相場より安すぎたり高すぎたりする会社は何らかの問題がある場合が多く、避けた方が無難です。遺品整理業者は様々なサービスに対応しているため費用が高額になる傾向がありますが、少しでも安くしようと格安業者に依頼すると、対応が雑だとか廃棄物が正しく処理されていないなど、満足にサービスを受けられない可能性が高くなります。複数の会社に見積もりを出してもらったり、依頼相場についてSNS等で調べてから依頼することで、そのようなトラブルを防げます。

費用に関してもう1つ注意すべきなのは、見積もり後の追加請求です。最近見積もり後に別途費用を請求されるケースが増えており、トラブルが多発しているため事前に確認するようにしましょう。

廃棄物に関する許可など、資格・許可を持っている

業者を選ぶ上で最も重要なのが「遺品整理サービスに必要な許可や資格を有していること」です。整理時に出るゴミや不用品を回収し処分する場合、各自治体が発行する「一般廃棄物収集運搬許可証」や「廃棄物収集運搬業許可証」を取得していなければなりません。しかし業者の中には無許可で営業しているところがあり、そういった会社に依頼するとトラブルになったり違法行為になってしまう可能性もあるため、ホームページ等で取得資格を確認した方が良いでしょう。

また一般家庭から出た廃棄物を処理するには「産業廃棄物収集運搬許可証」ではなく「一般廃棄物収集運搬許可証」を持っていること、もしくはこれを持っている別の会社に処理を委託している必要があります。名前がほぼ一緒なので見落としやすいですが、「産業」ではなく「一般」の許可があるか、ない場合はきちんとした会社に委託しているか確認しましょう。

弊社では一般廃棄物収集運搬許可証のみではなく、遺品整理に関する様々な資格・許可を取得しており、ご依頼者様に安心して任せていただけるよう努めております。弊社ホームページでは実際の作業例を多く掲載していますので、依頼を検討されている方はぜひ一度ご覧ください。

まとめ

今回は空き家整理の手順や遺品整理業者の選び方について解説しました。

弊社エバーグリーンでは、ご依頼者様の代わりに経験豊富なスタッフが丁寧に空き家・遺品整理を行います。24時間いつでもご連絡を受け付けておりますので、ご依頼だけではなく、気になることがあれば何でもご相談ください。

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大邑政勝

この記事について

監修

大邑政勝

  • 家財整理専門会社エバーグリーン 代表
  • 一般社団法人 家財整理相談窓口 理事
  • 一般社団法人 日本特殊清掃隊 理事

特殊清掃、遺品整理、火災現場復旧など10年にわたる現場経験と多種の資格を有し、豊富なノウハウで顧客第一のサービスの提供に努める。

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