2019年8月17日
スタッフの中山です。
今回はこの業界に入り感じたことや思うことを書かせていただきます。
私がこの業界のことを知ったのが前職の米屋の時に映画を見たのがきっかけでした。
その時は興味本位で視聴したのですが、調べてみると実際に孤独死という事が起こってしまう世の中になってしまったのかと衝撃を受けたのを今でも鮮明に覚えています。
それから米の配達をしている時などにふと思い出すようになり、この職に就きたいとの思いが日に日に強くなっていきました。
それから2年余りの月日が流れ、ついにこの業界の門をたたく決心がつき某〇〇に相談したところ、千葉県なら木更津市にあるエバーグリーンがいいと思いますよと今の会社を紹介していただきました。
面接の際に大邑のこの業界に対する思いを聴かせていただき入社させていただき力になりたいと思い入社を決心いたしました。
また、当時成田市に住んでいた私は、弱い自分に負けないよう思い切って木更津市に引っ越すことを決め早速行動に移します!!
先に妻には木更津市に引っ越し地域に慣れてもらい、私は前職の代表と約束した7月20日まで勤め上げついに木更津市に引っ越します。
木更津市の印象ですが、以外と言っては失礼ですが新しいお店なども多数ありとても過ごしやすい印象を受けました。
お気に入りのコメダ珈琲もなんと2店舗もある充実ぶり!!
読書が好きな私にはうれしい限りです。
ついに初出社の日がやってきます。
不安よりワクワクの方が勝っていたかもしれません。
前の会社では同じことの繰り返し業務が多く正直やりがいを感じることができませんでしたが、この業務は違います。
同じ現場は一つとしてありません。日々勉強です。
そして初現場の日がやってきました。
初現場は茨城県の古河市。
2年程空き家になっており昆虫やネズミたちの住処になっていて少し驚きます。
2階建ての一軒家で1日で終わらせる段取りでしたので先輩たちはミーティング後すぐに作業に取り掛かります。
私は主に搬出を行いますが、業務を行いながら先輩たちの作業の様子を見て勉強させていただきました。
家財整理を行う際、業務を行う自治体によって仕分け方法、処分方法が違う為しっかりと把握し作業を行います。
廃棄物の処分は古河市の一般廃棄物収集運搬許可を所有している業者にクリーンセンターまでの運搬をお願いしました。
2人で来ていただき(親子と思われる?)喧嘩をしながら運搬していただきました。
可燃、不燃、粗大など含め計4回ほど運搬していただき作業終了となりました。
作業終了後の帰り道、運転をしながら先輩たちに感想を聞かれ、すごいやりがいのある仕事ですねと答えたところ、
そうだよね。片づけていくと必ず綺麗になりご依頼者様に感謝していただけるからいいよねと話をしながら帰路につきました。
この日から5日連続で家財整理の作業を行いましたが、この現場は捜索物があるから気を付けて仕分けをしてとか、搬出経路が狭いから家具等の出し方を考え待ち方も工夫し搬出を行ったりと苦労の連続でしたが、作業が終了すると達成感に満たされ仕事が楽しくなっていきました。
そしてついに特殊清掃をする日がやってきます。
現場は茨城県の牛久市のマンションでしたが、死因が練炭自殺でお亡くなりになられて発見が約1週間後でした。
線香を焚き合掌をしてから室内に入り防護服等の準備を行い作業を開始します。
室内には練炭がそのまま残されており衝撃を受けました。
実際に作業を行っているとふと考えてしまいます。
余計なお世話かもしれませんが、もっと違う方法があったのではないかですとか残された遺族の方たちは居た堪れないだろうなと考えてしまいますが、そんなことはもちろん口には出さず黙々と作業を行います。
私は特殊清掃の現場が初めての為、サポートに回りましたが、手際のいい先輩の作業を見ながら考えを巡らせていました。
作業終了後は体液は油分が多い場合が多いから、パーツクリーナーを使う方法や薬剤を使い除去し引き取り後は塗料塗布かフローリングを切るか見積もりの際に判断して提案する事をご教授いただき近いうちにくるであろう一人で伺う見積もりに備えます。
見積もりを行う上で考えさせられるのが、このご依頼者様にはどのような作業方法を提案するか、またどれだけご依頼者様に寄り添えるかだと思います。
作業方法を提案するのは見積もりを行うに当たり当然のことですが、ご依頼者様に寄り添えるかは人によって違います。
お問い合わせをいただく方は困っている人がほとんどでございますので、どこまで親身になり話を聴き心を開いていただけるかを重要視しています。
共に涙しながら話をさせていただくことも多々あります。
人の内なる言葉を聞き出し親身になり寄り添い作業内容を説明する。
時間は少し長めにいただくことになりますが、今後も見積もりに伺う際は力になりたい精神で業務を行ってまいります。
この業界に入り3年が過ぎ色々と考えさせられます。
今まであって当たり前のように思っていたこと、例えば家族ですとか衣食住に関してです。
当たり前ではなく特別なことなんだとこの業務につかせていただき思うようになりました。
世の中は他人に無関心で残酷だと思います。
近隣の非常事態に気づけないような残念な世の中になってしまっています。
もう少し他人の関心に関心を持ち日頃生活をしていけば、このような世の中にならないと最近思うようになりました。
まずは一番近くにいる家族や友人、職場の方たちの事をもっと知っていただきたいです。
知ることにより、他人が困っていると気づけるようになりいい環境になっていくのではないかなと思うのです。
この仕事は無くてはならない仕事ではなく、本当なら無くて当たり前の仕事だと思うのです。
しかし、このような世の中になってしまったので、困っている方がいる所に伺い力になりたい。
行政や警察とも連携が取れ素早く対応できるような仕組みができれば被害を最小限に止めることができます。
いい方向に向かうような世の中になるように願いながら今後も業務を行っていきます。
最後に弊社の看板猫を紹介させていただき終わりにさせていただきます。
ご覧いただきありがとうございました。